母が体験した「夢がなんとなく現実になる」話
投稿者:糸 (3)
短編
2022/01/18
07:56
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これは私の母が実際に体験した話です。
当時、私を含めた3人の子どもはみな未就学児で、それはそれは子育てに奮闘していたそうです。
お昼寝の時間、まだ一番下の弟は幼稚園に上がる前だったので、母が寝かしつけ、うっかり一緒に眠ってしまったそうです。
そこで母は夢をみたのですが、その内容があまりにも鮮明過ぎて飛び起きました。
どんな内容だったかというと、寝かしつけたはずの弟が、大きな柳の木の下で遊んでいるのです。
しかしその柳の木は根元が腐っており、いまにも倒れそうです。
母はそれに気が付き、なんども呼びかけますが一向に弟はきがつきません。
そしてついにその柳の木が弟の顔めがけて倒れ掛かって気ました。
必死で木をどけて、弟の顔を見ると顔がぐしゃぐしゃになっていたのです。
そこで目が覚めた母、とっさに夢かとおもい、隣をみましたが、寝ているはずの弟がいません。
青くなって家じゅうを捜索したところ、別の部屋にいました。
しかし、丸椅子の上にテレビが不安定に置かれているのですが、その丸椅子の下に頭をいれて眠っていたそうです。
寝相が悪かったらどうなっていたか、ゆっくり足をひっぱって弟を引きだし、ベッドに寝かせたそうですが、あの時もしあの夢をみなかったらどうなっていたか…と震えがとまらなかったそうです。
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