少し不思議な友達の夢

私が大学生の時の話です。
友達との別れ際の挨拶は「じゃあ、また明日。」と決めていました。

大学生なので、毎日皆が学校に来るとは限りません。一々それを考えるのも面倒なので、翌日学校で会う会わないは関係なく、共通の挨拶として使ってました。

ある日、友達Aといつも通り「じゃあ、また明日。」と別れた翌日、自分は単位が足りていたため、学校に行きませんでした。

その日の夜、Aから電話がかかってきて「また明日って言ったくせに、ウソつき!」と怒られました。私と話したいことがあったみたいです。
素直に「ごめん、軽い気持ちで言った。」と謝り、許してくれました。

翌朝それは夢だったと気づき、「妙にリアルだったな。」と思いながら学校に。

Aはいつも通り笑顔で「おはよう!」と挨拶してくれ、ただの夢だったとその時は気にしていませんでした。

数日後の夜もまた夢を見ました。
Aから遊ぼうと誘われ、約束した時間に約束した場所に行きました。
約束の時間を30分以上すぎてもAは現れず、連絡もありません。何かあったかな?と思い、連絡してみると
「今家にいる。」と言われました。「あれ?今日遊ぶ約束だったよね?」と訊くとAは悪魔のような図太い声で「お前もこの前、約束やぶっただろ?これでおあいこだよ!」と。
急に目が覚め、背筋がゾクッとしました。

それからもAとは特に喧嘩することもなく学校で会っていましたが、なんとなくあの2回見た夢が忘れられず自然と距離を置くようになりました。
卒業前にはほとんど喋ることもなく、現在も何をしているか知りません。