祖母からのメッセージ「嬉し雨」

とても記憶に残っている体験を投稿します。

あれは私がまだ幼少の頃、大好きだった祖母が亡くなって
数回目の法要の時の事です。

その日は朝から晴れており気持ちの良い日でした。
法要が始まり、お坊さんがお経を唱えはじめてすぐに
突然、雨が降り出したのです。さっきまでの晴天は嘘かのような豪雨となりました。

しかし、よく見ると豪雨は私の自宅だけでお隣のお宅の屋根は濡れておらず空には青空が広がっているではないですか。

その時、父が「おばあちゃんが嬉しくて泣いている。嬉し雨だな。」と言ったのを今でも覚えています。
その日は普段なかなか来られない、遠方の親戚もたくさん集まっており、祖母も嬉しかったのだと思いました。

しばらくすると、仏壇の両脇にある大きな花瓶がカタカタと揺れ始めました。
地震かと思い周りを見ましたが、揺れているのは花瓶だけです。その場にいる全員が花瓶を見つめていたその時です、お経を唱えていたお坊さんが静かにこう言ったのです。「おばあさんがおみえですね、とても喜んでいらっしゃいます。」その時、お坊さんの横に優しく微笑んで立っている祖母がいました。

後から聞いたのですが、その時祖母を見たのは私１人だけだったみたいなのです。

私はおばあちゃんっ子だったので、私にだけ姿を見せたんじゃないかと両親に言われました。