放課後のできごと
投稿者:ぼびこ (1)
短編
2020/12/28
09:42
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私が小学校高学年のときの体験です。
ある日の放課後、私は友人2人と教室に残り、お喋りをしたり黒板に落書きをしたりして遊んでいました。
しばらくして、校内を探索しようということになりました。
自分たちの教室だけでなく、他の教室や廊下にもすでに誰もおらず、昼間の賑やかさとはうってかわって静まり返っている校内の雰囲気にとてもわくわくしたのを覚えています。
探索をし終え教室に戻ったとき。黒板をふと見て、異変に気がつきました。
私たちが黒板に落書きしたのは、教師を真似たような数式だったり、流行っていた曲の歌詞だったりとその程度でした。
ですがそこに、描いた覚えの無い、女の子の絵が加えられていたのです。
それも、小学生が描いたとするにはあまりにも幼いタッチの、⚪︎や△で構成されたような、小さい子が書いたような女の子の絵です。
私たちが探索している間に、誰かがいたずら書きしたと考えるのがいちばん現実的ですが、「そうでない」存在の者のしわざと考えるほうがかえってしっくりくる、そんな静かな校内でした。
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