心霊スポット「首切り坂」で写った「ありえないもの」

私は、ヘアサロンを経営しています。この話は、当店のお客様からお聞きした恐怖体験です。

当店のお客様、Hさんは現在31歳。Hさんが高校3年の夏、友人5人で肝だめしに行ったそうです。

肝だめしの場所は、Hさんが通っていた高校から近い「首切り坂」。

場所的には、何の変哲もないカーブミラーのあるただの坂です。

しかし、Hさんの高校では、有名な心霊スポットだったそうです。

ある日の夜、Hさんと友人5人で首切り坂に行き、現場に到着すると「おじゃましまーす！」「何も起こらねーな！」などとはしゃぎながら、ガラケーで写真をパシャパシャと撮っていました。

その中の友人の一人がガラケーで撮った写真を見て「何これ…」と言ったそうです。そこには、ありえないものが写りこんでいました。

Hさんと他の友人たちも気になり、その写真を確認しました。

なんとその写真には、カーブミラーに無数の顔が写しだされていたのでした。

Hさんと他の友人たちは、自分が写した写真にも何か
変なものが写っていないか確認しました。

そこに写っていたのは「Hさんの顔が般若になり、友人の一人Sさんがキツネの顔」になっていたのです…

自分の顔が、般若やキツネになるなんて普通では考えられません。

その写真を見たHさんと友人5人は、その場所からあわてて逃げだしたのでした。

次の日、Hさんが学校に行くとキツネの顔になっていた友人Sさんは休んでいたそうです。

後日、Hさんが友人Sさんに何で学校を休んだのか聞いてみました。

Sさんによると、あの後、家に帰りつくとお母さんに家に入れてもらえなかったそうです。

Sさんのお母さんは霊感が強いそうで、Sさんが首切り坂から帰ってくると「あんたは、どこに行ってきたの！このままでは中に入れられない!」と言われ、知り合いの霊媒師のところに連れていかれたそうです。

私は、般若の顔で写ったHさんが気になったので「Hさんは大丈夫だったのですか？」と聞くと、「自分はあれから大丈夫でした」と言っていました。

ただHさんは、「絶対、心霊スポットにはおもしろ半分で行ってはいけない」と言っていました。

あの場所は、何の変哲もないただの坂ですが、「おもしろ半分で行ったのが行けなかった」と言っていました。

この話を聞いた後、私の友人に話をしてみると「首切り坂と言われる場所は、昔、処刑場の跡地だった」と言っていました。

あの場所は、処刑された人たちの怨念が渦巻いているのでしょうか。

この話を聞いてから私は、その場所に絶対に近づかないようにしています。