障子の先の赤い服を着た麻原彰晃に似た男
投稿者:IB (1)
あれは小学生の頃でマンション4階の一室のベランダに面した和室で家族4人で川の字で寝てた頃の話。
普段は一度寝たら起きることなく熟睡できていた。
ただその日はなんだか寝つきも悪く、寝ては起きて喉が渇いてるため、何度か台所に行き飲み物を飲んでは寝てを繰り返していた。
それを繰り返して2時か3時くらいだったと思う。
ふと意識が戻り、目を開け障子をみると赤い服を着た男性が立ってこっちを覗き込んでいるように見えた。
その頃は地下鉄サリン事件があったころで、まさに赤い服を着た麻原彰晃に似た人物であった。
小学生の頃でそこまで深くは考えなかったのか、喉が相変わらず乾いていたため台所に行き、お茶を飲み、また布団に戻ったときにはその影は消えていた。
冷静に考えると隣との部屋の間には災害時に突き破って行き来できる壁があるが、もちろんそれは無傷の状態。
4階と言うことで、まさか下から登ってくることも考えられないし、屋上から下りてからことも非常階段には鍵がかかっているため不可能と思われる。
翌日ベランダを確認するが何の形跡もなく普段通りのベランダだった。
もちろん自分の中でもそんな出来事はありえないと思っていたため家族には何も話さず、暮らしていた。
ただ今現在、30歳になってもあの赤い影の男性の姿はしっかりと覚えているため、夢ではなく現実に起きたものなのかもと考えることはある。
あの瞬間に障子を開ける勇気があったとしたらと考えるが、30歳になった今でも開ける勇気はなかったと思う。
朝原なら何階でもジャンプできたんじゃないですかね?