バイバイ〜と手をふる彼女のおばあちゃん

これは、当時は少し怖かったですが、今ではあったかい話だと思います。不思議な話に近いと思います。

これは僕が今の妻と高校生の頃お付き合いをしている時の話です。　彼女はハイツの5階に住んでいました。
妻の実家はお父さんが少し厳しくて
お母さんはその時から優しかったと思います。

付き合って1年くらい経った時
おかあさんは、お父さんがいない日に、初めてこっそり家に、入れてくれました。
そして話をしたり、ゴロゴロしたり、
夕方くらいになり、そろそろ帰ることにしました。
そして、原付に乗っていると、バイバイ〜！と聞こえ
上を見るとベランダから、お母さんとおばあちゃん
が手を振ってくれていました。

僕は初めて行ったので、にっこりしてまた来ます！！と、
返事を返し帰りました。

その次の日、僕は小銭入れを忘れてしまって、
彼女の家に取りに行きました。
するとお母さんと彼女が小銭入れを持ち出てきてくれました。そして帰ろうと思ったのですが、おばあちゃんとは
昨日喋らなかったので、聞きました。
今日はおばあちゃんは？？
すると、2人顔を合わせ、？？？となっていました。
昨日ベランダから手振ってたやん！！！
え？どんな人？？って聞かれ、
白髪で、眼鏡かけて、ちょっとふっくらしたひと！！

と僕は言いました。すると彼女のお母さんは
〇〇さんや。　と言いました。
話を聞くと、僕らが出会うもっと前に
亡くなっていたそうです。　
その日も、僕が来る前に仏壇に拝んでいたそうです。
僕はそれを聞くと少し怖いと思ってしまいました。

そして、数年後、僕は当時付き合っていた彼女と
結婚をすることになり、家も買い、楽しく生活している時に、
彼女は、そういえば、おばあちゃんに見せてあげたかったなと言い出し、
話していると旦那さんを見るのが楽しみや！って言うてたらしく
僕はその時会いにきてくれたのだと思いほっこりしました。