銀山温泉にて
投稿者:のの (3)
前作、前々作に引き続きKのせいで体験した話です。
今回はKと山形の銀山温泉に行った時の体験です。
ずっと行きたいねと言っていた銀山温泉へ、たまたまGotoトラベルで安くなった時期に行こうという話になり、早速予約を取りました。
楽しみにしていた旅行先で、また不思議な体験に巻き込まれてしまいました。
そんな時のお話です。
※銀山温泉自体はすごく綺麗な温泉街で、千と千尋の世界観がそこにあります。
※ほとんどフェイクのない実話なので、具体的な宿の名前などはわかっても伏せてもらえると地元の方の迷惑にならないかなと思います。ご協力お願いします。
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「ネットで調べても出てこないんだけどね、銀山温泉って実は心霊スポットなんだよね」
「はぁ」
ひょんなことから決まった銀山温泉への旅行はとんでもなく後味の悪い体験になってしまった。
Kとはかれこれ7-8年の付き合いになるが、彼女からいつも銀山温泉がいかに美しいかを語られていた。温泉は好きなので、いつか行こうと話していた。
そんな矢先、コロナ禍で始まったGotoトラベルが決め手になり、ついに銀山に行けることが決まった。
私はずっと楽しみにしており、温泉の見所や周りの観光スポットなどをKと調べていたところ、先ほどのセリフを言われた。
確かにネットで検索しても全く情報が出てこない。Kが昔友人と銀山を訪れた時に「それら」がいるのを感じ、心霊スポットだと確信しているらしい。
怪談好きの私は当然それに乗っかり、心躍らせながら山形へと向かった。
新幹線を降りるとKが待っており、早速Kの運転で銀山温泉へと向かった。
銀山温泉に着くや否やまず宿にチェックインした。
宿の迷惑にならないよう名前は伏せるが、和洋折衷のとても綺麗な部屋で、2人で感動してしまった。人生で一番豪華な宿に泊まったのだから言うまでもない。
そこからいきなり人助けをしたりと災難に巻き込まれたが、そこは怖い話ではないので省略。
食事を終え、早めに暇になってしまった。と、ここでKから提案があった。
「そろそろ怖いの見たくない?」
真顔で淡々と言ってくるあんたが一番怖いわ、と思ったが私も怖いものは早く見たかったので同意して見に行くことに。
銀山は温泉街の一番奥に小さな滝がある。その近辺に色々いるらしい。
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早速銀山の奥地へ行く。街灯がなくなり、既に何か出てきてもおかしくない雰囲気が漂っている。
そしてさらに1分ほど歩くと、高さにして10m程度の小さな滝が見えてきた。
私たちは滝の左側におり、右側には洞穴から祠が覗いており、左側には石垣の上にある祠が見えていた。
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右.鬼子母神の祠
普段は何も感じない私が、銀山温泉の鬼子母神様へ手を合わせようと思い、ほこらに入ろうとした瞬間!身体中が、ぞく〜〜、として思わず足をとめました!ほんとに怖かったです!