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不思議体験

ToMさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

憑いていたのか…?
短編 2026/08/27 04:29 28view

これは僕が実際に体験した話です。

約20年ほど前になりますが、昔怖い夢をよく見ました。怖い夢を幼少期に見ることは誰しもが経験することだと思います。
しかし、僕に至っては3年以上続いた悪夢だったのです──────

この夢が始まったのは、小学3年生に上がった頃でした。

◎本題に入る前に
僕は物心ついた頃から祖母の家で暮らしており、祖父、祖母、姉、僕の4人暮らしでした。両親はというと、僕が3歳の頃に離婚して父は新しく出来た彼女と2人暮しをしていました。

僕はかなりのおばあちゃん子で、寝る時は祖母とよく2人で寝ました。その逆で祖父は普段、自室からあまり出てこず日常の世話を祖母に頼むことがしょっちゅうで、それに対して僕はかなり不満があり、祖父のことがあまり好きではありませんでした。

本題に戻りますが、夢を見始めたタイミングが2階で姉と部屋を共有し始めた時期と被っており、当時の僕は一人で寝るのに慣れてないからだと思っていました。

とても怖い夢で、今でも内容を鮮明に覚えています。

まず、目の前に蔵が建っている場面から始まります。辺りは真っ暗で蔵以外何もありません。蔵の入口を1つの街灯が照らしているのですが、入口の横に信楽焼の大きな狸が鎮座しています。夜中に見るだけでもかなり不気味ですが、街灯に照らされたそれは不気味さに拍車をかけていました。

テレビのワンシーンのように映し出されたその場面は、一切動かず静止画なのですが数秒経ったあと急に場面を変えます。

いきなり奥行きのない全面真っ白な空間に飛ばされたと思うと、全方向から壁が迫ってきて一気に僕を潰してきます。ここまでは一人称視点なんですが、潰される瞬間三人称視点に切り替わり1cmにも満たないサイズまで潰されるという内容です。とても息苦しく、リアルな圧迫感と言知れない恐怖が押し寄せます。

文字にしてみるとよく分からないかもしれないですが、当時3年生の僕からすればとても平常心を保てる夢ではありませんでした。

この夢の悪い所が、起きたあともその恐怖心が解けず、数分持続するのです。

僕は叫び声をあげて祖母の寝ている1階の寝室へと駆け下り、助けを求めました。
当然いきなり飛んで駆け寄ってきた僕に対して祖母を驚いていましたが、怖い夢を見たのだと理解してくれて怖い怖いと呟く僕を落ち着かせてくれました。

それが3年以上続くのです。。。

ある時は姉に、ある時は誰にも助けを求めずただひたすら怖いと叫び続け、遂には嫌っている祖父にまで抱きついて助けを求めました。

これはおかしいと思った祖母が知り合いの所謂見えると言う知人の息子さんに相談してくれることが決まりました。この時の僕は小学6年生でした。

それから数日経って祖母はその息子さんに僕の夢のことを直接話してくれました。その息子さん曰く、僕は「狐」に取り憑かれていると言うのです。

(後日知った事なのですが、祖母の実家のある地域では狐に取り憑かれる人が多いらしく、僕が聞いた話では取り憑かれた人が地面から屋根に向かってジャンプしたという話がかなりあるようで、曾祖母からも同じような話を聞きました。それが関係あるのか分かりませんが…)

1度会って見てもらおうという話になったのですが、なんとその話を聞いた日からあれ程続いた悪夢を急に見なくなりました。

そういや、最近見ないなー

と思っていたある日、

「見てもらうって話どうなったの?」

と祖母に聞いてみたのですが、祖母から

「あぁ…あの息子さん死んだらしいわ…」

背筋が寒くなったのを覚えています。

話を詳しく聞いてみると、その息子さんに見てもらうと僕が聞いた次の日、自身が運転する車で正面衝突を起こして亡くなってしまったらしいのです。

僕に憑いていたかもしれない「狐」がその息子さんのところに憑いてしまったのか、はたまた夢を見なくなった日とその息子さんが事故で亡くなった日が一緒のはただの偶然だったのか…

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