妹が大学進学を機に一人ぐらしを始めた。
おかげで俺は今までライブやイベントに行くとき宿をとってたけれど、妹のところに止まれば安い飯1回おごればで泊まれるようになったんだ。
今まではライブやイベントいって終わりだったけれど、妹の家を遣えば交通費と安い飯1回くらいおごるので泊まって観光もできるじゃんってことで、俺はGW明けに早速妹の一人暮らし先にお邪魔した。
「来客用の布団とか絶対おかないからね! しまうスペースないんだから」
って妹は何度も言うけれど。
そんなもんなくても雑魚寝できれば十分って思うあたり、男女の差があるのかも。
妹の家は大学から歩いていけるような場所にあって。
大学近くには飲食店がいろいろあるし、スーパーも近いしかなり便利だ。
母さん男の俺には、家賃を抑えるために、自転車買ってあげるし、自転車使えば大学まですぐよなんて駅からものすごーく遠く、大学にも微妙に遠い家賃の低い物件を借りたのに。
妹にはこれって、なんていうか差別というか区別があった。
「ここめちゃくちゃ便利じゃん」
夕飯をおごってアパートからほど近い繁華街を歩くと飲み屋も充実しててなかなかに楽しそうだ。
そんなこんなで、妹に安い飯をおごることで勘弁してもらって就寝してた時だった。
寝てたのに着信音で目が覚めた。
妹はスマホの画面をちらっと見ると、ライン通話なようだった。
嫌な顔をしたあと着信音が0にされたのか音が止まったが、画面は依然とちかちかひかったままだった
電話に出なかったんだ。
全く今何時だと思ってんだよと思えば時間は25時過ぎだった。
「でなくていいのか?」
「うん」
こんな時間に迷惑電話か? と思い妹のスマホをのぞき込むと、そこには男の名前が書かれてた。
「ごめん、彼氏か! 俺泊まりに来てるから?」
彼氏できてるかもとかそんなことちっとも考えずに俺、週末に泊まりに来てしまった。妹もいい年なのにとか今更思って焦ると妹がこういった。
「あんまり話したことないサークルの先輩」
「は? なんでそんな奴がこんな時間に電話かけてくんの?」
「終電逃したから泊めてほしいとかでしょ」
「つきあって……る?」
「付き合ってないから無視してる」


























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。