「男だよな」
「そう」
「なんで?」
「こっちがききたい。一人ぐらししてるの知ってから、なんか今くらいの時間に終電逃したからって電話来るようになって……」
「やばいじゃん。お前これ泊めたことあるの?」
当事者じゃないのにひえっとなってしまった。
「泊めるわけないじゃん。酔ってたからとか免罪符に何されるかわかったもんじゃないよ」
だよな~って思っちゃった。
なんていうか、男の中には一人暮らしの家に入れたんだから、いってokみたいなやつも中にはいるし。
俺的にも一人暮らしの家に呼んでくれたら脈ちょっとはあるんじゃないかと思ってたけれど。
こんな風に強引に夜家に来ようとするやつがいるだなんて考えたこともなかった。
「一人暮らししてる女の子のところばっかに電話かけてくるみたい。女の先輩が夜そうやって電話してきて一人暮らししてるってわかってるところに押しかけて泊まろうとするやつがいるから気を付けてっていってたから出てない」
女の一人暮らしって男の一人暮らしを危険が全然違ったわって思った。
それまで、なんていうか自意識過剰だろとか正直女が自衛してることに思ったこともあったけれど。
一人暮らししてるのをわかって、たいして話したこともないやつが夜中に電話して一人暮らし先に押しかけてこようとするなんてこと男の俺は体験したことなかったし、考えてもみなかった。
一向にやまず画面がちかちかする携帯を奪い取ると、俺は電話に出た。
俺にするとなんていうか、本当にそんな奴いるか? ってのもあった。
それに、もし妹の言うとおりだったら、今は電話してだけど。家の位置を知ってたりして家のインターフォンを夜中に鳴らして、近所迷惑を考えて万が一妹が部屋の中にこんなの入れたらやばいって思いもあったけれど。
気持ち的には、酔って電話かけたくらいで、家に来ようとするやばい奴はさすがにいないだろうってのがあったんだけど。
俺の考えは第一声で打ち砕かれた。
「起きててよかった、俺終電逃しちゃってさ。今近くにいてさ〇〇ちゃんち家大学近くだしとめてくんない?」
間延びした酔った声でそんなことを言ってきたもんだから。
「今何時だと思ってんだよ?」
低い声でそう言ったら、向こうは男がでると思ってなかったようで明らかに取り乱していたようだった。
「え? あれ? え?」
酔ってんのか、ちょっとろれつの回らない感じだった。
























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