いま、振り返ると、あの光景は、目に焼き付いていて離れません。宇都宮の外れに住んで
いる母の妹の子供、いとこの長男S君が7年前に亡くなりました。まだ26歳でした。死
因は、車に激突され、吹っ飛び、頭を激しく損傷したことです。死亡後の遺体は、頭が何
とか縫われて縫合されていましたが、口から時折泡を吹くので、まだ生きているんじゃな
いかと思うほどでした。なぜそのような悲劇が起こってしまったのか、本人では、ないの
でわかりませんが、多分非常に疲れていたんだと思います。朝早くから夕方まで大学でめ
いいっぱい単位を取ってその後、自動車教習所に行って、その後アルバイトで深夜まで働
いていたので、それが原因だと信じたいのですが、何か合点がいかないことがあります。
昔、祖父と祖母が、宇都宮駅の近くに立派な家を建て住んでいました。祖母がガンで亡く
なり祖父は、一人になってしまいました。私の母は、横浜で結婚し、横浜に移り住んでい
てそんなにちょくちょく実家には帰れません。私の母には妹がいて、その妹が結婚して、
その嫁ぎ先で暮らすのかなと思っていたら、祖父の家が跡形もなく消え去り、大きな2
世帯住宅が出来上がっていました。祖父の家には、お稲荷様か氏神様が祭られているお社
がありまして、そのお社をなんと全く何も配慮(お稲荷様の場合、御魂抜きと言って、お
稲荷様にしっかり帰ってもらう儀式があります。)せずに潰してしまって、大丈夫なんだ
ろうかと心配になって、母の妹に聞きました。何もしないと、後で悪いことが絶対起こる
と忠告しました。けれど、当の本人は何食わぬ顔で「大丈夫、大丈夫。」と言って何もし
ないのです。私は、その事を心配していました。そして、母の妹宅である、その2世帯
住宅に尋ねた時、家に入って寝静まり眠りに入ろうとしていたところ、家がドーンと大き
く揺れました。どうやら車が家に突っ込んできたらしく、何なんだとおもいながら、祖父
に何か起こっていないかすぐに聞きました。すると、なんと、その2世帯住宅には、3
度も車が突っ込んできた過去があるらしく、今度で4度目だそうです。この時も母の妹
にお社を潰したことを誤りに行けと言いましたが、絶対に行かないの一点張りで、仕方が
ないので、私と母が代わりに誤りに行ったのですが、そのお社を建てた能力者はすでに死
んでいて、残されたのは、能力者でない人でした。その人に何を祭ったのか聞いたのです
が、全然わからないらしく、ただ、祈祷をしてくれただけです。結局解決しないまま、時
は過ぎ去り、母の妹宅には、どんどん不祥事が起こっていきました。まず、コンビニを開
店して、泥棒に入られたり、コンビニ事業に失敗して、その亭主が色々な事に商売を始め
るのですが、ことごとく失敗しました。挙句の果てに数億単位の借金を負い、その2世
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