短編
2024/04/10
16:40
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帯住宅も競売にかけられ、母の妹宅は、宇都宮の外れのほうに住むことになりました。借
地権で土地を借りて家を何とか建てたのですが、張りぼてのように安っぽく、風が吹けば
壊れそうな家でした。私の考えとしては、やはり、お稲荷様か氏神様の祟りだと、ぽっと
頭に浮かんだんですが、もうこれ以上取戻しは、来ないだろうとも考えていました。その
結果、いとこ(長男)の死という最悪な結果を生んでしまいました。いとこ(次男)はそ
れから音信不通になり、どこかへ行ってしまいました。母の妹にとっては、今さら悔やん
でも悔やみきれないことでしょう。急に人が変わったかのように、神棚をいくつも祭り、
わけのわからない霊能者グループにのめりこんでしまいました。皆さんは、この状況をど
う判断されるかわかりませんが、祟り、呪い、障りといった現象は、絶対にないとは、言
い切れない現実があるという今日この頃です。 (おわり)
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