小さい箱
投稿者:Malukn (2)
暗い夜道、一人の男がひとり歩きながら不気味な音を聞きた。影の中で足音が聞こえ、彼は不安を感じましたが、それでも歩みを進めた。途中で彼は足元に小さな箱を見つけた。箱は錆びついており、不気味な模様が刻まれていた。
男は興味津々でその箱を開けると、中から小さな人形が現れた。人形は赤い目をしていて、微笑んでいるように見えた。男は少し驚いたが、それでもなんとなく可愛いと思ってその人形を持ち帰った。
帰宅後、男はその人形を自分の部屋に飾った。夜が更け、男は眠りについたが、深夜に目を覚ましたとき、人形がどこかに動いたように感じた。しかし、男は自分の錯覚だと思い、再び眠りに落ちた。
翌日、男は仕事で忙しくしている最中にも、何度か人形が動いたような気がしてならなかった。帰宅すると、人形はまた元の位置に戻っていた。男はますます不安を感じながらも、それを気にせずに普段通りの生活を続けた。
ある晩、男が自宅で一人でいると、不気味な声が部屋中に響き渡った。「ありがとう、あなたのおかげで自由だ。」という声がどこからともなく聞こえ、男は恐怖に震えた。すると、その赤い目をした人形が彼を見つめ、微笑みながら動き出した。
男は絶望的な叫び声を上げ、逃げ出そうとしたが、人形はその場から動かずにじっと男を見つめ続けた。その後、男の姿は部屋の中で見当たらなくなった。
翌日、男の部屋には何もなく、ただ小さな箱だけが残っていた。その箱には錆びついた模様が刻まれていて、誰かが開けるのを待っているかのようだった。
面白かったです。