友人の葬儀体験

学生時代の同級生が交通事故で亡くなった時、友人と通夜に出席することになりました。
車で友人達を拾いお喋りしながら4人揃って葬儀場へ向かう途中、花が手向けられた場所を通過しました。

その後、会話が途切れたので
何気なくバックミラーを見ると、後部座は2人のはずが3人の姿が映っていました。
その姿には見覚えが…でも、何故か助手席の友人にも言い出せずに
車内に流れる音楽を聴きながら通夜会場へ到着。

滞りなく通夜が終わった後、せっかく久しぶりに会えたので

お茶でもしてから帰ろうか？と言う事になり、近くの喫茶店に入りました。
「いらっしゃいませ。何名様ですか？」「4人です」

席に案内されてすぐに別のウエイトレスさんがお水とおしぼりを5名分持って来ました。
ん？・・・友人と顔見合わせて「4人ですけど…」
その方は「はい、でも5名で入店されたので、トイレにでも行かれたのかな？と思い5名様分お持ちしました。」と言う

私は「通夜に向かう時、後部座席に友人乗っていなかった？」と聞いてみました。すると全員が「やっぱり？姿は見えなかったけど気配を感じた」とか…
久しぶりに揃った私達を亡くなった友人が迎えに来てくれて、名残惜しく喫茶店にもついて来たのかもしれません。

その姿を喫茶店のスタッフが見たのだと思った不思議な体験でした。