酔うと豹変する先輩

大学時代の事です。サークルの先輩なんですが、酔うと怖いくらい豹変する人でした。
普段はどちらかと言うと、女性っぽい雰囲気の男性で、声も高めで後輩からも可愛いと言う声が上がるくらい。細めで、背もそんな高くなくてサークルのゆるかわキャラクターのような方でした。

サークルに入部してしばらくして、その先輩の恐ろしさを知ることになります。店に入ってしばらくはいつも通りの先輩です。可愛らしい声で、我々に対しても優しくしてくれます。30分も経過すると、先輩の雰囲気が豹変していきます。可愛らしく丁寧な話し方をしていたはずの先輩の目が座り、甲高い声で怒鳴って来るんです。

アニメの美味しんぼの富岡副部長をさらに悪くしたような酒癖です。俺の酒が飲めないのか！って絡んでくるわけです。初めてみた時は、人間不信になるほどでした。怒鳴って絡んでを繰り返して、最終的には潰れて眠りにつきます。同期の方に連れて帰られて行ってのですが、まるでグレムリンのようでした。

もっと怖かったのが翌日です。あれだけ暴れて絡んだのに全く覚えていないんです。可愛いキャラに戻ってしまってるんです。本人だけが覚えてないわけです。
リアルグレムリンとの飲み会は、毎回修羅場が味わえます。