友人の母の導き
投稿者:こあラっこ (2)
私が不思議な体験をしたのは友達A子と二人で旅行に行ったときの事です。
たまたま、懸賞で当てたとある島の旅館の宿泊券があったので、母と行く予定にしてたのですが、母が急に仕事が入り行けなくなりました。そこで友人のA子が誕生日だったので急遽お祝いも兼ねてA子と泊る事にしました。
そこの女将さんが宿帳を持って来たので、私とA子は名前と住所を書きました。そうすると女将は「A子ちゃん、もしかしてあなたのお父さん、◯◯銀行の行員では?」と友人の顔を見ながら言いました。
「あの、父の知り合いですか?」
「覚えてない?私は亡くなったあなたのお母さんの妹よ。姉さんが亡くなってからあなたの家族とは疎遠になってしまったけど、まさかA子ちゃんが来てくれるなんて!」と。女将さんは涙ぐんでいました。
A子のお母さんはA子が幼稚園の時に病気で亡くなったそうですが、その後お父さんが再婚し、お母さんの親族とは付き合いがなくなったそうです。女将さんはその後、ここの旅館に嫁いだ、ということでした。A子もこの旅館に叔母さんがいるとは思ってもなかったようでした。それから女将さんとA子は話が尽きることがなく語り合い、今度の命日は一緒にお母さんのお墓参りに行こうと約束をしていました。次の日、帰る時には女将さんから沢山のおみやげをもらって旅館を後にしました。
その後、帰宅の為、港に向かって歩いていると急に誰かに足を引っ張られたような感覚になり転んでしまいました。そのために船に乗り遅れたので、仕方なく次の船を待っていると、大雨が降って来ました。そしてA子の携帯に女将さんから電話が入り、この雨だと船が止まる可能性があるので、今から迎えに行くので待っているようにとの事でした。そのまま船に乗っていたら危険な目にあったかもしれません。偶然A子の叔母さんの旅館に泊まる事になったのも、危険を回避出来たのも、A子のお母さんが導いたのかなとA子と話しました。
良いお話ですね
偶然ではなく、導きだったのですね。