最後のお別れ
投稿者:ねびた (13)
いわゆる霊感体質な私の叔母。
その叔母に赤ちゃんが生まれ、おばあちゃんに当たる叔母の母親も赤ちゃんの誕生を喜び大変可愛がっていました。
当時の赤ちゃんのお気に入りのおもちゃに、中に鈴の入ったぬいぐるみがあり、おばあちゃんが赤ちゃんの上でぬいぐるみを揺らし、チリンチリンと音を鳴らしてよくあやしていたそうです。
しかし、幸せな日々は長くは続かず元々患っていた病が悪化したおばあちゃんは入院。
容態が思わしくなく、いつお別れの時が来てもおかしくない状況になり、一度でも多く孫の顔を見せてあげようと、叔母は慣れない子育てに日々奮闘しながらも赤ちゃんを連れてお見舞いに通ったそうです。
そんなある日、一人で寝ているはずの赤ちゃんの部屋からチリンチリンとあのぬいぐるみを揺らす音が。
びっくりした叔母が急いで様子を見に行くと、赤ちゃんが今まさに自分の上でぬいぐるみを揺らされているかのように両手を伸ばし笑い声を上げていて、その様子はおばあちゃんとそのぬいぐるみで遊んでいるときそのものだったそうです。
ところが、不思議なことにぬいぐるみはおもちゃ箱に入ったまま。
ごきげんな赤ちゃんの様子を訝しがっていると、ほどなくして病院からは入院中のおばあちゃんの危篤を知らせる電話が。
叔母は自身の母親がまもなく亡くなることを直感したそうです。
よく、赤ちゃんは霊が見えると言いますが、この子は大きくなっても見えるんだろうなと、なんてったってこの叔母の遺伝子を受け継いでいるんだしと、叔母からこのエピソードを聞いたとき思いました。
私もこの叔母とは血縁関係にあるのですが、私にはこの特異な遺伝子は受け継がれていないようなので内心ホッとしていますw
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