真実を知るまでは
投稿者:環菜 (5)
私が小学生の時に体験したお話です。そろそろ新学期を迎えようとしている冬休み、隣の家に住む親友のお母さんが亡くなりました。くも膜下出血とのこで突然だったようです。親友はとても落ち込んでいました。親友のお父さんはいつもその亡くなったお母さんと喧嘩ばかりしていたのですが、近所でも有名でした。
お通夜は親友宅でやっていたのですがお父さんはえらく動揺していました。小学生の私にも分かるくらいです。親友は大変寂しかったのか泣きながら今日は私と一緒に寝たいと言ってきたので、私も母親に相談しその日は親友の家に泊まることになりました。
そして深夜、寝ていると何か話声が聞こえてきたので目覚めました。私たちは2階の部屋のいて、1階のリビングの奥の部屋で亡くなったお母さんが寝ているのですが、どうやらリビングでお父さんが何か話しています。親友も起きてきました。「私たち以外誰もいないのにこんな時間にお父さんは誰と話してるんだろう」親友は言います。そしてリビングを覗くとお父さんが奥の部屋の扉を一生懸命抑えながら「すまなかった、本当にすまなかった」と言っているのです。そしてよく聞くとその扉から小さな声で「・・開けて 開けてよ」と聞こえるのです。
親友はとっさに「お母さんは生きてるんだ!」と確信し物凄い速さでお父さんの所へ行き「お母さん生きてるじゃん!」と扉を開けようとします。しかしお父さんは「開けてはいけないんだ!」と遮ります。それでも向こう側から聞こえてくるお母さんの小さな声、私は親友をお母さんに会わせてあげたい一心でその扉の所まで行き、うんと力強く扉を押しました。
「開いた!・・・」その扉の奥ではやはり亡くなったお母さんが寝ているだけでした。「お母さんはやっぱりもう死んじゃったんだよね」と親友は泣き、お父さんは辛い表情のままでした。
そして翌日、昨日は変なことがあったけどお母さんが亡くなったショックであんなことが起きたのかなと親友と話しました。そして一階で寝ているお母さんに朝の挨拶をし、扉を閉めようとした瞬間のことです。昨日「開けて開けてと」この部屋から聞こえていた声は嘘じゃないのだと確信しました。
その扉の内側には「お父さんに殺された」と書かれていたのです。そしてお母さんの爪を見ると障ふすまの紙が挟まっていました。一生懸命訴えていたのだと思いました。肉体の使えるうちに誰に殺されたのか精一杯訴えたのだと思います。
その後はお父さんが自首し刑務所に行きました。親友は遠い親戚の家にいくことになり以来会っていません。
これが私が体験した不思議なお話です。
こわ…
う〜む。確かに怨みは少し晴らせるのかも知れないが、結果として親友が「妻殺しの娘」となってしまった。
ご冥福をお祈りします
自首しなくても警察が死体を調べたら殺人か病死かなんてすぐに分かりそうなもんだけど
解剖で分からなかったのかな?
解剖なんかそうひょいひょいやるもんではないけど 近所でも有名なくらいよく喧嘩しててくも膜下なら多少は調べんものかな?とか
逆にそうやとわかりきってたけど子供も小さいし いちいち面倒やなってスルーされた可能性もないとは言い切れんよな。