おばあちゃんの奇行
投稿者:juda (1)
短編
2022/08/22
06:29
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私が小4の頃、一階にある自分の部屋で一人で寝るようになった。
当時、祖母と同居をしており、祖母はいつも私を心配してくれて、自分がトイレに起きたついでに私が寝たのを確認しに来てくれていた。
そのドアの音でいつも目が覚めていたが、いつも見てくれている安心感があった。
ある日の夜中、中庭と廊下を挟んで斜向かいにあった祖母の部屋が急に明るくなったのに気づき目が覚めた。
『おばあちゃんがトイレに起きたのかな?』と思ってまた寝ようとしたが、トイレに向かう祖母の足音はせず、祖母の部屋と廊下の電気はついたまま。
眠れずに布団の中にいると私の部屋を開けるドアの音がしたので、確認だけしにきたのだと安心した。
視線を感じたので中庭をみると、祖母とは目が合わなかったが私の部屋の窓を中庭から凝視していた。
その後すぐ、祖母は中庭から私の部屋の周りをグルグルと歩き、行っては戻りを繰り返していた。
物凄く怖くなって布団に潜り込んだまま息を潜め、数分後やっと祖母は自分の部屋へと戻っていき、電気は消えた。
翌朝、祖母に聞こうとしたが、なぜか聞いてはいけないような気持ちと恐怖で聞けず。
何かに取り憑かれたのか?
祖母は当時とても元気だったし、惚けてもいなかった。
何をしていたのかわからないし、突然、夜の散歩も違うだろうし、とても怖かった。
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