予知夢
投稿者:海香 (1)
短編
2022/05/12
02:38
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皆さんは、予知夢や正夢を知っているだろうか。ざっくりと言えば、夢で見たことが現実で起こること。今回は年に数回は正夢や予知夢を体験する私が特に不思議だと思ったことをお話しよう。
あれは私が中学生の頃だった。いつものように布団に入って寝ていたのだが、この時は夢を見た。私の眼の前に、やたら長い階段、それこそ天まで届きそうなほど高い階段があった。私はその階段を登り、やがてその先で、神社のような建物の全貌を見て、その夢は終了した。
夢というのは、だいたい忘れていることが多く、私も忘れていた。だが、一瞬の光景が正夢、予知夢だと分かると、『あ、これ夢で見たわ』というフラッシュバックが起きる。今回の夢はそのフラッシュバックが非常に大きく、驚いた夢だった。
後日、中学で調べ学習ということで図書室を使うことがあった。図書室の本を使ってレポートを作るあれだ。私も、図書室の本を使って調べようとした。その時に、フラッシュバックが起きた。本を開いたページ、そこには夢で見た階段の多い神社のような建物が描かれていたのだ。
本によると、その建物は出雲大社。現在こそ、大きくよく見かける神社なのだが、昔は、階段の多い、日本一巨大な建物だったのだとか。つまり、私は、夢で昔の出雲大社を見たという訳だ。
そんな私は、現在30代で縁あってか、島根で一人暮らしをしている。驚くほどこの地になじんだ私は、その生活を思う存分満喫しているところである。
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