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心霊

けっこさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

ただいまおばさん
短編 2022/05/05 19:26 881view

これは私が小学生の頃のお話です。

三姉妹の真ん中だった私は、父、母、祖母、そして姉、妹と6人で一軒家に暮らしておりました。

ある日のこと。

いつもの様に小学校から帰って来た私と妹が部屋で遊んでいると、

「ただいま〜」

と玄関のドアが開いて、誰かが帰って来ました。

特に疑問にも思わず、おかえり!と玄関へ行くと誰もいません。

不思議に思いましたが、私も妹もすぐに忘れてしまいました。

それからまた数日経った頃。

「ただいま〜。」

また声がしました。今度はぺたぺたぺた、と足音も。そして、ドアがばたん、と閉まる音がしました。

「いまのだれ?」

当時、中学生で、そして普段から少し霊感のあった姉が血相を変えました。

「変な声だった。見に行ったけど、誰もいない。」

次は祖母でした。

「あれ?いま誰か帰って来たよね?」

このような事が頻発に続き、ついには父以外の家族全員がこの幽霊の声を聞きました。

『ただいまおばさん』と名付けられたこの幽霊は、たびたび私たちを驚かせて来ました。

お数珠や線香を持ち歩いておびえながら暮らす私たちに、父がついにお祓いの霊能者さんを呼びました。

霊能者さんが来ると、家の中をくまなく歩き、父の部屋の押し入れにただいまおばさんがおり、この家が気に入っていて居着いているが、この状態は良くないとお祓いをしてくれることに。

お祓いの最中、霊が霊能者さんに乗り移り泣き叫ぶ場面もありましたが、お祓いは無事に住み、庭から家からすべてにお祓いをしてもらい、それからただいまおばさんの声を聞く事は無くなりました。

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