身内が亡くなると必ず見る夢

親しい身内が亡くなると、必ず見る夢があります。

小学生の頃、私の父方の祖父が亡くなりました。

四十九日が過ぎたころに、ある夢を見ました。

祖父が畳の部屋に敷かれた布団に寝かされていて、その妻である祖母がお食い初めのようなものを食べさせているのです。

なぜか、祖父の目は見開かれていました。

祖母がふりかえって私に「あんたもこうしてあげないといけないよ」と言ったところで目が覚めました。

高校生の頃、祖母が亡くなるとまた同じ夢を見ました。

今度は祖母が畳の部屋の布団に寝かされていて、私の父がお膳に載ったものを食べさせていました。それは以前見た祖父の夢に出てきたお膳と同じものでした。

父は夢の中で私に「お前もこうするんやで」と言っていました。

身内が亡くなると必ず見るこの不思議な夢。

最近は身内が亡くなっていないので、この夢はもう何年も見ていません。

夢を見ているときは不思議な感覚なのですが、また同じ夢を見ると思うと、少し恐怖を覚えます。

身内が亡くなったら、同じ夢を見ることになるのでしょうか？

周囲の人にこのことを話すと「不思議な夢を見たんだね」というありきたりな返事しか返ってきません。

もし私が死んだら、誰かがこの不思議な夢を見るのでしょうか。