神社のキツネに悪戯をしたら
投稿者:村上 (1)
私がまだ20歳くらいの時に小学校からの友達と遊んでいる時のことでした。私は鹿児島県の田舎に住んでいる為本当に休みの日など遊ぶ事がありませんでした。
夏になると良く何人かで肝試しに心霊スポットを回ったりして遊んでいました。
今まで行ったところは地元では有名な廃墟のホテルや病院、中には一家心中したと言われている家に入ったりしていました。
私たちは幽霊をあまり信じていなかったのですがどこかハラハラドキドキする感じにハマっていっていました。
今までは心霊現象と言っても携帯のライトが突然に消えたり物音がしたりする程度だったので本当に少しびっくりするぐらいでみんなで楽しんでいました。
ある日私と幼馴染の友達で居酒屋に行きその後ずっと2人でお話をしていました。途中で語り合うのも飽きてきたのでその時のノリと勢いで行くことにしました。
しかしいつものところにいっても面白くないと思っていた私たちは地元に最近出来た稲荷神社に行ってみることにしました。何の明かりもない神社はとても不気味だったことを覚えています。
私と友達はお酒を呑んでいたので悪ふざけをしながら向かいました。
神社の鳥居の両端にキツネの銅像が2つあることに気付きました。私は何とも思っていなかったのですがその友達はなんかこのキツネ不気味だね。と言っていました。
お酒を呑んでいてまだ若かった私たちはその場の雰囲気と流れでふざけあっていました。
ふざけ合っている途中にその友達が水を口に含みそのキツネの銅像に水を吹きかけました。
その時私も一緒になって楽しくなっていたので特にやめろなど止めることもありませんでした。
その後も神社の中を2人で探索する為に怖がりながらも楽しく遊んでいました。神社の中を全部探索し終わり飽きたので別の友達を読んで迎えにきてもらう様にお願いしました。
迎えに来るまで私たちはその神社の駐車場でタバコを吹かしながらまた語り合っていました。
すると道路の方から下駄の様な物で歩いている音がしたのですが私たちはそこら辺に住んでいるおじさんだろうと何も気にすることはありませんでしたが、わたしは友達をビビらせる為に「夜中に肝試しとかをした後に下駄の足跡がしたらまじでやばいらしいってテレビでやってた」と嘘をつき友達を怖がらせました。
私が冗談半分で携帯の明かりを下駄の音がする方へ向けると誰も何もありませんでした。何にもなかったのでまた友達と2人でずっと語っていました。
するとまた下駄の音がしてきました。その時にまた携帯の明かりを照らしても何もないのでもうこれは下駄の足音ではなくて何か動物が竹を突いてる音だったり他の何か違う音だと思い込んでいました。
数十分後迎えを頼んでいた友達が車で迎えに来てくれました。その友達の車は新品の軽自動車です。迎えにきてもらって夏で暑かったので窓を全て全開に開けて帰っていました。
帰っている途中でキツネの銅像に水を吹きかけた幼馴染が突然大きな声でゲラゲラと笑い始めました。
初めはただの酔っ払いが思い出し笑いなどでゲラゲラと笑っているだけだと思ったのですが何か様子がおかしいと思った私は少し心配でした。
すると急に黙り込みボーッとしている幼馴染。そしてまだ山の中だったのですが急にうわぁーーーーっと大きな声で叫び出し暴れ出しました。
それに私と運転してくれている友人はびっくりしました。
運転してくれている友人も私たちが神社で肝試しをしていたということは知っていたのでその友人もパニックになってしまい道を間違えていつもとは違う道に曲がってしまったのです。
わたしは事故をするといけないと冷静に判断して運転している友人を落ち着かせようと必死でした。
その判断が良かったのか道を間違えて曲がった所の先は行き止まりでもう少しで大きな倒れている木にぶつかりそうになりました。
その後車をバックさせ元の道に戻ろうとした瞬間にカタッカタッカタッカタッとまたあの下駄の足音が聞こえてきました。
私は不気味に思い悪い予感がしたのでパニックになって運転してくれている友人に逃げろーって大きな声で言いました。
すると運転してくれている友人も私の大きな声と逃げろーという言葉に困惑しながらも車のアクセルを全開に踏み込んで逃げました。しかし下駄の足音が早くなり追いかけてきているのです。
どんどんどんどん下駄の足音が近くなってきており物凄く恐怖を覚えていたのを覚えています。
すると横で寝ていた幼馴染が目を覚まして私たちにこう言いました。
罰当たりすぎるよー