子供の体をおばあちゃんが借りた?
投稿者:石榴 (2)
私が体験した今から10年ほど前の話です。
友人のおばあちゃん。社会人になってからではありますが、交流がよくあり、
誕生日にはお祝いしたりと自身の祖母と変わらないような関係を続けていました。
そのおばあちゃんも90代に差し掛かった頃、徐々に身体が衰弱していき、入退院することが増え、
最終的には老衰という形で亡くなってしまいました。
ちょうどその時、私は結婚して他県にいたため、お葬式に行くことも出来ず、
お盆に帰省した際に友人の実家に行ってお参りをしようと思っていました。
予定通り行けることとなり、友人の実家宅へと向かいました。
2歳になる友人の子供も来ており、仏間は賑やかになっていました。
私は、おばあちゃんの好きだったお饅頭を供えて手を合わせ、
お参りが遅くなったことをお詫びし、遺影を見つめていました。
友人のお母さんにお茶を淹れていただき、皆でテーブルを囲んで話をしていた時、
子供の様子がおかしいことに気付きました。
大好きなりんごが刺さったフォークを持ったまま食べずにそのままかたまっているようでした。
肩を軽くポンとしてみても、びくともせず、一点を見つめています。
話しかけても何も応答が無く、とりあえずその場から離れて別室で休んでもらうことになりました。
私は帰って友人から電話で様子を聞くと、それ以降は特に何もなかったようなので、安心して受話器を置きました。
あの時間一体何が起こったのだろうと、友人とも話しましたがわかりませんでした。
もしかすると、子供の体をおばあちゃんが借りて一緒にお茶をしたかったのかなとも思いましたが、実際のところはわかりません。
謎が残る不思議な出来事でした。
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