急死だと自分が亡くなっていることがわからない
投稿者:夜高 (2)
土曜の朝起きると、気分が悪いと感じました。今思えば虫の知らせだったのだと思います。
朝の10時に家の電話が鳴りました。家の電話にかけてくるのは実家だけ。
でも、午前中に電話など滅多にないし、まさか出張中の弟が事故にでもあったのかな?と嫌な予感がよぎりました。
電話はやはり実家からで、86歳の祖父が心臓発作を起こして緊急入院したとのこと。3週間前に会ったときは元気だったのに・・・。
祖父は入院治療の甲斐なく心不全であっというまに亡くなり、私はお通夜とお葬式に出るために、当時赤ちゃんだった子どもを連れて飛行機に乗り帰省しました。
葬儀を一通り終えて、祖母と両親、弟、叔母とともに祖父母の家に戻りました。
祖父の話をみなとしていると、ふとおじいちゃんの笑い声が聞こえました。私の幻聴かと思ったら、その場にいた祖母、母、叔母、弟がみな「?」という表情をしました。
「おじいちゃん、聞いてるんだね」「急死だから自分が亡くなっているのわかってないんだよ」と会話を終えました。
夕方になり、祖母が「暗くなってきたね、おじいちゃん電気つけて。」と言ってすぐ「あ、そうかおじいちゃんはもう、いないんだっけ。」と言い終えたとたん、電気がともりました。
「やっぱりまだおじいちゃん、この部屋にいるんだね。」「いつも電気つけるのは自分の役目だから、律儀にスイッチいれたんだよ。」と話をしました。
急死の場合は少しエネルギーが自分の長く暮らした家に残っていたりするのかなと解釈しました。
電気の件以降、祖父の気配を感じることはありませんでした。
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