大阪・枚方 山田池公園での不思議な体験
投稿者:ぱけくん (3)
大学生の頃の話なので、今から10年ほど前の話ですが、今もきっと当時の雰囲気は変わっていないと思います。
当時大学の学科の仲の良いメンバーでBBQをすることになり、山田池公園にちょうどBBQコーナーがあったので、現地集合でそこで開催することになりました。
大学からも地元からも少し距離があったので、友人と駅で待ち合わせをして一緒に向かいました。住宅街を通った後すぐに、広い入口が見えてきました。
BBQを行う広場までは公園の中でメインになっている道をまっすぐ進むだけだったので、公園の中を少し散策してから行きたかった私は少し物足りなかったのを覚えています。
昼間も静かな公園ではあるのですが、遊具で遊ぶ親子連れ、絵画や体操などを趣味を楽しむお年寄りなど人が多く集まっていました。
お酒が得意な子が少なかったので、飲酒無しで純粋にお肉を楽しみ、童心に帰りボール遊びや、鬼ごっこなどを楽しんでいました。
夕方ごろ、バイトなど用事がある友人たちは次々帰宅し、私を含む4人が最後まで残ることになりました。
何をするでもなく、雑談を続けているうちにあたりはすっかり暗くなっていました。
しんと静まり返った夜の公園は、薄暗い中にぽつぽつと灯りがあるのみで、少し薄気味悪く感じました。
そろそろ帰ろうかと、4人で出口に向かって歩く際、急に鋭い視線を感じたような気がしました。
視線を感じた方へ目を向けましたが、街灯がぼわっと照らす場所には何もいませんでした。
気のせいか…と感じ、そのまままた歩き始めました。ほかの3人は特に何も感じなかったようで、相変わらず内容のない雑談でげらげらと笑っていました。
3人の雰囲気にも救われ、さっきのことなどすぐに忘れて4人で歩いていたのですが、またBBQをした場所に戻ってきてしまいました。
公園内の道は池を中心にドーナツ状になっているので、話に夢中で一周してしまったんじゃないか?なんて最初は楽観的に考えていました。
ですが、もしそうであれば出発した場所とは反対側に到着するはずなのです、私たちはまた出発した場所に戻ってきていました。
「なんかめっちゃ歩いてねぇ?」
「ていうより戻ってきてない?」
一緒にいた友人も異変を感じ始め、心配の声を上げ始めました。
不安に思いながらも、私たちはそのまままた、出口の方向に向かって歩き続けました。
ですが、いくら歩いても出口が見えてこないのです。かなり広くあいた場所なので、すぐにわかるはずなのですがどこにも見当たらないのです。
結局公園の中を30分以上は歩いていたと思います。
友人たちもかなり焦っていたのですが、一人の友人が機転を利かせて横の細い脇道に入って進んでみようと提案しました。
細い脇道を抜けるとなんとそこにはずっと探していた出口があったのです。
BBQの場所までは広い道しか通らなかったのにな…思い違いだったのか?と考えながらなんとか公園を脱出しました。
駅までの住宅街を歩く際にまた背後から、公園の中で感じた鋭い視線を感じましたが、本能的に振り返ると取り返しがつかないことになるような気がして、まっすぐ前を見て駅まで歩きました。
駅前の通りになるとようやく人の姿がちらほら見え始め、ほっとして涙が出そうになったのを今でも覚えています。少し身体が震えていました。
結局真相が解明できていないまま、3年ほど経ったころに一度地元が近所だという友人に話をしたところ、
もう行かない方が良い。あの公園は、心霊スポットで昔から有名。地元の人は夜は絶対に入らない。
と告げられました。
以来この話を口外するのも、控えています。なんとなくまた鋭い視線を感じそうな気がするので。
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