「あ、おばあちゃんがいる」
投稿者:天功 (4)
主人の母が亡くなったお葬式の後のお話です。
最後は認知症になって施設で亡くなった義母。主人の家は本家で親類が多く、義母が世話をした人も多かったようです。
施設に見舞いに来る人も多く、施設のスタッフも驚くぐらいでした。
亡くなる当日は平日だったこともあって私たちも間に合わず、施設のスタッフだけに看取られて亡くなりました。とはいえ、前日の日曜日に、私たちも会いに行けたので、葬式当日は穏やかな気持ちで臨めました。
お葬式も無事に終わり、親類一同、会食しようと席に座ろうとした時、親類の3歳の女の子が「あ、おばあちゃんがいる」と突然、言い出したのです。言葉に驚いてまわりを見渡してもわかりません。
後で聞くと、本当におばあちゃんの姿が見えたようです。
お正月には親類が本家に集まる習慣があるので、その3歳の女の子も毎年のように来ていて間違うはずがありません。
3歳の子どもの目にどういうおばあちゃんが映ったのか、わかりませんが、何度聞いてもやっぱり同じことを言います。
小さい子には霊感がある子もいるというのは聞いたことがありますが、今年で12歳になったその子は、その時のことはもううろ覚えのようですが、「私は生まれる前のことを覚えているの」とか、いまだに謎めいたことを言います。
いろいろな人の世話をしてきた義母なので、最後に皆の顔を見たかったのかもしれません。
私の知り合いからも、おばあちゃんが亡くなってお葬式が済んで家に戻ったら、女子高校生の孫が部屋に入るやいなや「おばあちゃんがいる」と叫んだという話も聞いたことがあります。
無神論に近い主人は「そんなバカな」と相手にしませんが、あの時のことは本当だったのだろうか、私はいまだに気になります。
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