家族が体験した少し怖くてとても不思議なお話
投稿者:ポインセチア (2)
このお話は、私の祖母と叔母、そして当時3歳の娘が体験した実際にあった少し怖くてとても不思議なお話です。
私は子供の頃から、父方の祖母と一緒に生活をしていたのですが、そこであった、少し怖くて不思議な事がいくつかあったので投稿させて頂きます。
今から数十年前、ひいおばあちゃんが病気で病院に入院していた時のお話です。
ある日、家族皆でお見舞いに行き、他愛のない話をしながら数時間過ごした後、「また明日来るね」と言って家に帰り、夜眠りについていた時のことです。
何か部屋の外が騒がしいことに気づき目が覚め、部屋を出ると祖母が何やら慌てて階段を降りて玄関を開けています。
「こんな夜中にどうしたの?」と聞くと「ひいおばあちゃんがピンポンしてきた」と。騒々しさで家族皆が目を覚ましましたが、誰一人インターホンの音を聞いていません。
更に、玄関には大きな風鈴が飾ってあり、開け閉めすると凄い大きな鈴の音がするのですが、祖母以外の誰もその音を聞いていません。
「夢でも見たんじゃないの?」と言いながら、再度眠りに付きました。
翌朝昨夜の出来事を祖母に尋ねると「あれから、またひいばあちゃんがうちに来たんだよね」と。
そんな話をしているときら一本の電話が鳴りました。
それは、ひいおばあちゃんが昨晩遅くに急変して亡くなったとの知らせでした。
後から聞いた話ですが、ひいおばあちゃんが亡くなった時間帯と、家に来たと騒いでいた時間帯が同じで、一瞬背筋が凍る思いをしましたが、最期に皆に会いに来てくれたんだね。と話していました。
それからというもの、四十九日や一回忌など、事ある毎に祖母の家のインターホンを鳴らして会いに来るそうです。
それから十数年程経った後、飼っていた犬も老弱で亡くなり、亡くなった日から四十九日がすむまで、毎日朝起きてコーヒーを飲んでいると、リビングから祖母の所まで駆け寄ってくる足音が聞こえたり、温もりを感じたりしたと度々話していました。
まだ生きている時、毎朝決まった場所でコーヒーを飲む祖母にかけより抱っこをするのが日課になっていました。
幻聴だと言ってしまえばそれまでかもしれませんが、いくつも不思議な体験をしている祖母で、それが現実に起こっている事が続いたので、犬が会いに来てくれているという祖母の言葉もすんなりと受け止めることができました。
祖母も、今では一人暮らしになり飼っていた犬がいつも見守ってくれていたのですが、亡くなった今でも祖母を見守ってくれているのかなと思います。
そんな霊感を持った祖母ですが、祖母の娘(私の叔母)もまた霊感を持っているのか、不思議な体験をしています。
あるとき電話で、奇妙な事を言い出しました。
「最近仏壇に飾っているおじいちゃんが毎日夢に出てきて、お茶をくれ〜。あっついお茶が飲みたいんだって言ってくるんだよね。それだけなんだけど、毎日毎日夢に出てくるんだけどどうしてだろう?」と。
それを聞いた私の祖母がハッと何か思い出したように仏壇に走って行きました。
どうしたのかと思い、後を追うとそこには冷たいお茶と、冷めたご飯がお供えしてありました。
どうやら忙しい日々に追われ、何日かお茶とご飯をお供えするのを忘れていたとの事。
そこで、すぐに淹れたてのあついお茶と、炊き立てのご飯をお供えするとその日から叔母の夢には出て来なくなったようです。
叔母も仏壇のお茶やご飯の事は何も知らなかったようで、とても驚いていました。
そんな不思議な体験に子供ながらにとても怖く感じでしまい、暫く仏壇の部屋へは一人で行く事が出来ませんでした。
しかし、今思うと、祖母の夢には出ず、叔母の夢に出て訴えてくるなんて、なんとも不思議な話だなと思います。
そんな私も大人になり、結婚し現在、小学生と年中の女の子を育てていますが、ここでも一つ不思議な体験をした事があるので最後に書かせて頂きます。
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