コンプレックスを持つ友人の母親が夢に出てきた話
投稿者:なおりずむ (1)
短編
2021/10/21
18:18
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私には幼稚園からの長い付き合いの友人が居ます。
幼い頃の彼女はクルクルっとした可愛らしい天然パーマだったのですが本人はそれがコンプレックスだったようで…中学生になりお洒落にも目覚め始めた頃ストレートパーマをかけサラサラのストレートヘアになりました。
そんなある日、私は学校から帰ると部活の疲れからかウトウトと眠ってしまいました。
すると夢に彼女と彼女のお母さんが出てきました。
暖かい日差しが差し込む部屋の中で二人は向かい合って座り、友人の母は彼女の綺麗なストレートヘアを丁寧にクシでとかしてあげている所でした。普段はクールな友人ですがその時はとても嬉しそうな顔でニコニコと笑い、また友人の母も幸せそうに彼女を見つめ微笑んでいました。
「お母さんは〇〇ちゃん(友人)の綺麗な髪がずーっと大好きよ」
そう友人の母が言った所で私は目が覚めました。
寝起きの悪い私ですがその時は何故かパッと目が覚め、それと同時にバタバタと父が階段を上がる音が聞こえました。
父は部屋に入ってきて私の顔を見ると言いました。
「〇〇ちゃんのお母さんが亡くなったよ…」
彼女を外出先に迎えに行く際の交通事故だったそうです。
この話は結局未だに本人には伝えられずにいるのですが、彼女のお母さんが導いてくれたのか偶然なのか彼女は現在美容師として働いています。
彼女の母は何故私の夢に出てきたのか、何かを伝えたかったのか、今でも思い出すと不思議に思う体験です。
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