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不思議体験

合格者さんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

疲れからの幻覚?それとも、、、
長編 2020/11/14 22:07 3,024view

これは、僕が大学受験のために毎日深夜3~4時まで勉強をしていたときの話です。

僕は高校三年生の時にとても頭が悪く、志望校に進学することが厳しいという状況でした。高校一年の時から部活(陸上部)ばっかり励んでおり、授業中もずっとどうすれば早く慣れるのかを考えていました。高校二年生になってもそれは変わらず、むしろ部長に任命されたことにより、一層どうすればみんなに効率よく良い練習ができるのかなどを考えていました。

なので、高校三年生からは真面目に頑張るぞと意気込んでいたものの、高校三年生の夏休みは勉強に気合が入らず少し遊んでしまいました。なので、秋になってからは流石に本気を出さないとまずいと思い、毎日深夜2時まで勉強していました。

学校で授業を受けて、学校から帰ってきてオンラインの授業を受けた後、それの復習や授業のまとめと自分の弱点の克服をしていました。
ですが、深夜2時まで勉強をすると、流石に集中力がきれてしまうと思い、近所の友達と夜12時になったら勉強の息抜きとして一緒に散歩しようという話になりました。

最初は不定期でたまにという状態だったのですが、だんだんそれが習慣化していき、ほとんど毎日夜12時になったら一緒に集まって散歩をしていました。
散歩では思い出の道だったり、一緒に遊んだ公園やコンビニに行ってお菓子を買ったりと僕にとっては一つの楽しみになっていました。

そんなある日、僕の友達から
「明日朝が早いから今日いけないわ」
と言われてしまったので、その日は一人で散歩することにしました。

いつも友達と散歩をしていたため、一人で散歩すると少しさみしさや、よくよく考えたらとても暗い田舎の道で深夜に歩くのに恐怖を感じていました。

最初は一緒に散歩するルートをいつも通り歩いていたのですが、いつも一直線に進んでいた場所で妙に左に違和感を感じました。左は少し長い一本道で秋~冬ということで霧がかかっていました。

すると、その一本道の奥のほうから、なんだかうっすらと手を振っているおばあさんがいるような気がしました。

僕はそれを見た瞬間反射的に逆の方向に逃げました。これはなぜだかはわかりません。僕の本脳がとりあえず遠くに逃げろと言っているのがわかりました。少し離れた場所で確認したところ、まだ手を振っていました。

さすが怖すぎると思い、その日は走ってすぐに家に帰りました。

次の日、前日そのようなことがあったことをお父さんに言うと、
「ちょっと行ってみるか」と言ったので、その日の夜に、僕はお父さんと一緒にその場所に行くことにしました。

そして、その場所についた時、手をふるおばあさんは見えなかったのですが、お父さんが「なんかいるな」とボソッと言って、その後に「帰ろう」と言いました。

その日は何もなく、後日いつも散歩していた友人にその話をすると、「じゃあ、今日その場所に行って確かめてみよ!」と言いました。僕はしぶしぶ、友達が結構乗り気だったので、行くことにしました。

そして、その日の夜にまたいつものように12時に集まって、友達と例の手をふるおばあさんの場所に行くことにしました。

僕も僕の友達も全くといっていいほど霊感はないのですが、そんな霊感がない僕でも見えてしまったので、もしかしたら見えてしないのではと思ったのですが、その場所についても何も見えませんでした。

僕の友達からは「残念だったな〜」という風に言われたのですが、内心僕はホッとしました。

もちろんその日以降、一人で散歩をすることがなく、友人とそこを通ることもほとんどない状態でずっと過ごしていました。

そして、受験間近になった時、もちろん一生懸命勉強していたのですがそこから一層勉強しようと思いました。深夜2時ほどまでいつもは勉強していたのですが、深夜3~4時まで勉強することがざらになり、僕自身だいぶ疲れが溜まっていました。

毎日朝8時に起きて深夜3~4時まで勉強していたので、疲れが溜まっており、寝不足にもなっていました。

そんなある日、その日は模擬試験を受ける日だったので一日中集中していたため、いつもより疲れており、集中力がかけていました。ですが、実は前回の模擬試験(秋にあった模擬試験)で僕は志望校にE判定を出されてしまっていたので、今日は模擬試験頑張ったから休もうという考えにもならず、また気を引き締めて頑張りました。

しかし流石に夜12時をすぎると集中力が続かないため、一回集中力をリセットしようと思い、久しぶりに散歩を一人でしようと思いました。

もちろん、いつもの一本道をあるいていたのですが、また同じ曲がり角に違和感がありました。

僕は心の中で絶対に行ってはいけないと思っていながらも、もしかしたらいるのかもという好奇心が勝ち、実際に行ってみると、意外なことに”心地よさ”をその場所に感じました。なので、そこに座り、その一本道をずっと眺めていました。

何を思ったかわかりませんが、ふと”勉強しなきゃ”と思い、勉強するために家に帰りました。

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コメント(1)
  • 夜中3時4時まで頑張って第一志望に受かったって凄いね!
    自分ももうちょい頑張ってたら違う人生だったのかもしれないなぁ!
    お婆さんの幽霊なんか塩撒いといたらいいんじゃないかな?
    疲れてると幻覚や幽霊みたいなものが見える時あるんだよ!

    2021/04/25/18:48

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