人影が見えるたびにドキッとする。
誰か入ってきそうになると、心臓がバクバクした。
早く終わってくれ。
本気でそればっかり考えてた。
残り20分。
また奥から、
ゴトッ。
残り10分。
今度は、
ゴト、ゴトッ。
さすがに怖くなって、故障中の乾燥機を見ないようにしてた。
自分が使ってる乾燥機の残り時間だけ見てた。
5分。
3分。
1分。
ようやく0になった。
すぐに中身を大きな袋に詰めた。
奥の乾燥機は最後まで動かなかった。
店を出る時に一度だけ振り返ったけど、やっぱり何もなかった。
家に着いて、やっと安心した。
袋を床に置いて、中身を一つずつ取り出した。
乾き具合は悪くなかった。
最後に、一番奥に入ってた物を取り出して、話しかけた。
「まだ少し髪が湿ってるね。
もうちょっと乾燥機に掛けてあげれば良かったかな?
ごめんね」
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