俺はページを閉じた、同時に自分の体中から汗が吹き出し震えていることに気づいた。
俺はとんでもない勘違いをしていた。
俺のじゃなかった、俺じゃなく妹の大事な人たちが不幸になるんだ。
確かに今思えば不幸が訪れた人はみんな、妹にとっても大事な人だった。
両親は当然として、俺の親友もだ。
実は俺の親友と妹は付き合っていた。
昔からその親友と遊んでいたから必然的に妹との絡みも多かったこともあり、二人は俺が少し嫉妬してしまうほどに両想いなカップルだった。
俺はあまりの絶望に膝から崩れ落ちた。
この本に描かれてる通りならこのまじない、いやこの呪いはもうなくならない。
この先ずっと選び続けなければいけない。
妹の回りを不幸にし続けるか、妹が永遠に不幸になるか選ばなくてはいけない他でもないこの俺が。
その事実に俺はうずくまって泣くことしかできなかった。
絵本の最後で泣いていた嫌われものと同じように
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