死につながる恐怖夢
投稿者:おり (3)
私は元来動物好きで昔から何かペットを飼うのが趣味でした。小さい頃は金魚とかハムスタ-を飼っていたりして、世話もまめにする方だったように記憶しています。小学生の頃です。ただ小動物の寿命というのは、飼っている側の人間と比べると短いもので数年で死んでしまうことが多いです。飼っているペットに寿命があるということを小さい頃は理解できなくて、良く泣きはらして親を困らせたものだったようです。
子供の頃のことなので、あまり覚えてはいませんが、ペットの夢を私は、時々見たようです。あまり夢など見ない子供だったのですが、時々そういうことがあったようです。そういう日が連続して夢の中にペットが続けて出てきたときには、その直後にはたいていペットが死んでしまうことがありました。やや不気味な話ではありますが、その後はあまり夢を見なくなりました。我が家の動物好きは変わらず、5年前には犬を飼っていました。ある時、めったに夢を見なくなっている私の夢に二晩続けてその犬が出てきました。夢自体はどこかにその犬と一緒に出掛けるたわいのないものでしたが、その二日後、散歩の最中に飛び出してきた車にひかれて亡くなってしまいました。
偶然のことではありましたが、めったに夢を見ない私が夢を見ると、夢の中に出てきたペットが突然死んでしまうということを少し気にするようにいたしました。その後は夢を見ることもほとんどなく、数年がたっていきました。
季節は冬になっていました。私は基本的にアウトドア派で、同好の友達がいます。久しぶりに、山登りをしてその友達と一緒に半日かけて、中腹の山小屋にたどり着きました。結構雪が降り、しんしんとロッジの夜は更けていったのでした。その時は、例年にないドカ雪で、各地で雪崩も起きても仕方のない状況ではありました。
登山は結構体力使うので、かなり疲れて、私たちはすぐに寝ることにしてベッドに入りました。疲れている時は、割合夢を見ることが多く、その日も大学生の時に、その同好の知人と一緒に居酒屋に行っている夢でした。話題は色々とあり、酒はピッチが上がっていきました。・・その時に、夢で見たことは死につながるということに私は気が付き、「おい、これはまずい、酒飲んでいる場合ではない」と叫び、同好の友達を突き飛ばしました。
ふと、目が覚めました。雪がドンドン降っている、冬の山小屋です。「良かった。目が覚めてよかった」と思い、そのまま夢を見ていたら、死んでいたと思うと本当に安堵しました。隣を見てみると、夢の中のも出てきた同好の友達が寝息を立てて寝ています。すっかり目が覚めてしまい、そのまましばらく寝袋の中でじっとしていました。しばらくすると、ゴウという音が聞こえました。気にしていると、その音がドンドン大きなって来ていました。そして山小屋の壁を強く何かがぶつかる音がして、直後屋根が落ちてきて・・
私達の泊まっていた山小屋に雪崩部起きるのは20年ぶりのことで、宿泊客18名は全員心肺停止で見つかりました。
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