タイムスリップ?
投稿者:新一成カンパニー (2)
私は、建設現場で働いています。
もっぱら、ゼネコン、工務店の新築工事や解体工事が多いですが、たまに個人的な繋がりなどで、民家の単発的な仕事も受けております。
これは、千葉県の房総半島のとある町のTさんというお宅に、仕事に行った時に体験した不思議なお話しです。
最寄りの駅からTさんのお宅までは徒歩で30分くらいだったと記憶しています。
山間部という事で、最寄りの駅にはコンビニはなく、個人商店が1軒とラーメン屋さんがありましたが、田んぼと畑が多くその間にポツポツ民家があるような感じのところでした。
事前に打ち合わせして、資材を用意しておいたこともあり、朝9時頃からスタートしましたが、11時には終わりました。
Tさんのところから、最寄りの駅に帰る途中、坂を降りて右手に沼があり左手には神社の鳥居があります。
そのまま道なり行けば駅に着くのですが、
神社の鳥居の横に自動販売機があり、もう一つ道があるのがわかりました。
以前打ち合わせでこの町に来ており、この日2度目でしたから、この時点で自動販売機と道なんかあったかなと思いましたが、あまり深く気にとめなかったです。
その時はなぜか、この道を通れば駅の方に行くのに近いのではないかと感じ、自動販売機でペットボトルのコーヒーを買い、その道を通る事にしました。
少し歩いていると、なんとなく臭いと感じました。
何軒か民家があり、田んぼや畑もあったので、こっちの方にも人が住んでいるんだなと思いました。
3軒目の民家では、何やら数人で作業をしていました。
貯水槽のようなところから、何かを掬って畑に撒いています。
お宅は見慣れない顔だねと突然おばちゃんに話しかけられました。
Tさんのところに仕事に来た者で、これから東京に帰る旨伝えました。
おばちゃんに、あれは何をしているのか聞いたところ、糞尿を畑の肥料にしているのだよと、この辺はまだ下水が通ってないから、トイレも水洗ではないと教えてくれました。
後日、このエリアの営業担当にこういう事があったと話しましたが、そんな事はあり得ない、水洗でないとしても汲み取りの車の業者が対応するだろ、いつの時代の話しだと言われてしまいました( ゚д゚)。
調べたところ、日本では昭和後期頃までは、確かにそういう事もあったそうですが、令和の御時世にはあり得ない事です。
あの日私はタイムスリップでもしたのでしょうか。
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