霞がかった夢
投稿者:ナナカマド (3)
短編
2023/09/11
16:04
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もう銅鑼の音が聴こえることは無く、
何もないと思っていた空間をしばらく歩くと曾祖父に会えるのだそうです。
数メートルは離れていて、それ以上近づくことは出来ないし、
会話をすることも出来ないけど、ニコニコと笑いかけてくれる。
母はそれだけで嬉しいと言っておりました。
そして数年前、母の父親、私の祖父が亡くなったてからしばらくたった頃、
またその夢を頻繁に見るようになったそうです。
初めは曾祖父が何もせずただ立って優しく笑っているだけでしたが、
いつからかその隣に笑顔の祖父の姿も見えるように。
最近は二人で碁を打ったり、温泉に入っているそうで、
なんだかんだ楽しく過ごしている姿が見れるそうです。
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