神のイタズラ?
投稿者:福祉のゴルゴ (1)
これは私が小学生くらいだった頃の事
私には学年が2つ離れた弟がいる
私と弟はよく祖父母の家に遊びに行くことが多かった
祖父母は私たち兄弟の面倒をよく見てくれて
祖父母と我々2人
4人だけで出かけることも多かったため
両親もゆっくりすることができるから
連れて行ってもらうことが多かったのだろう
私も弟も祖父母が大好きだった
ある夏の事
その日も祖父母の家にお泊まりに出かけていた
その日は母親の弟(つまり叔父さん)の家に出かけることになった
叔父さんの家は誰も住んでいなかった
叔父さんは祖父母の家に住んでいたため
半分空き家のようなものだ
私は別荘のように思っていて
叔父さんの家に行くことも大好きだった
そこには祖父が一生懸命に育てている畑があり
畑仕事を手伝うこともあった
その日は祖父が1人で畑仕事をするため
その間特にすることもなく暇だった
叔父さんの家の裏は神社になっており
私と弟はそこで隠れんぼをして遊ぼう
ということに決めた
確か2時から3時くらいだったと思う
わたしが鬼になり1分くらいカウントしたと思う
「もういいよ」
っと弟の声が聞こえたので
わたしは神社の隅々を探して歩いた
ところが
探しても探しても弟は見つからず
「降参!もう出てきてよ」
私はそう叫んだ
…
「出てきてってば」
もう一度叫んだ
…
反応がない
弟がもう少し探して欲しいのかと思い
私は困り果てたがもう何周か
神社の周りを探して歩いた
やはり見つからない
それからしばらく探して
見つからなかった
もしかしたら飽きてしまって
叔父さんの家に帰ったのか?
そう思って私が家に戻ろうとした時
後ろから声がした
「お兄ちゃん何してるの?」
私は驚いた
ずっと探して見つからなかった弟が
突然後ろにいたのだ
しかも30分くらいしか探していなかったのに
辺りは夕方になっていた
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