DV男に刺された話

これは、私がまだ18歳の頃の話です。

当時は親元を離れて専門学校に通っていました。
その時に同じ専門学校に通うクラスメイトのA男と付き合うことになったのですが、コイツがとんでもないDVでした。
些細なことで怒鳴られたり、次第に暴力を振るわれるようになりました。
本当はすぐにでも別れたかったけど、その時の私は自分に自信がなく、友達も少なかったので次の相手が見つけられない・1人になるかもしれないという不安が強かったためなかなか別れられずにいました。

暴力を受けても我慢し続ける私に対し、A男はどんどんつけ上がり、暴力もどんどんエスカレートしていきました。

そんなある日のことでした。たまたま掃除機の紙パック交換をA男がやろうとした時、うまく紙パックがはまらずイライラしているところを目撃しました。
「私がやるからいい」と言っても「自分でやる」と言ってきかないA男。そして案の定キレて私に襲いかかってきました。
その時たまたま近くにあったカッターで私の腕を刺してきたのです。
腕からは血が垂れ、痛くて泣き叫んだのですが、A男は「うるさい！畳が(血液で)汚れただろ！」とまた怒って私の腕を刺してきたのです。
A男はおそらく殺すつもりはないのでしょう。私の腕ばかりを刺してきました。

私は恐怖に震えながらなんとか電話を手に取って、知り合いに電話して警察を呼んでもらいましたが、駆けつけた警察官には腕の傷をろくに見てもらえず「今は刺されてないんでしょ？」と言われて適当な対応しかしてもらえず「病院に行って被害届け出してください」とだけ言われて去っていってしまいました。

結局A男の親がA男を実家に連れて帰ることになって別れたのですが、今でも腕の傷を見るたびにこの時のことを思い出します。