長い時間を越えて守ってくれていた
投稿者:もんち (1)
私の主人には霊感があります。見た目も中身も繊細でもなく、デリカシーもないので、全くそんなオーラは感じないのですが…
そんな主人とは数々の怖くて、不思議な体験をしてきました。
私達の出会いはいわゆるマッチングアプリでメールと電話で意気投合し、動物園で初めて会う事になりました。
田舎から出てきた主人は、素朴でのんびりとした性格、動物園を子どもの様にとても楽しんでいました。
夜行性の動物の真っ暗な展示室入り、動物達を探していると、主人が小さな声でですが、うわっとうめいて後ろに後退りしたのです。
「どうしたの?」と声をかけると、「ちょっとびっくりしただけ」と答えたので、気になりましたが、それ以上は聞かずに園内をまわり、お昼を食べたり、買い物をしたりしました。
夜ご飯も食べ終わり、帰りの電車の時間まで、公園で話す事になったので、動物園での不思議なリアクションについて聞いてみる事にしました。
主人は「俺、◯◯ちゃんのおばあちゃんが見えた」と言うのです。
「え?」私は思ってもみなかった話に驚きましたが、主人は続けて、「たぶんおばあちゃん…すごく心配してる。俺、睨まれたから」と真剣に言うのです。
母方の祖母は当時はまだ元気でしたので、父方の祖母かな?と思い、主人に質問しました。「どんな感じのおばあちゃん?」
主人は「顔は面長でがっちりしてる?昔の人だけど、背が高めなような…」
父方の祖母は背が小さく、細くて、丸顔で、優しいおばあちゃんでしたので、主人が見たおばあちゃんとは違うように感じましたが、いろいろ思い出していくうちに、思い当たる人がいました。
父は中学生の時にお母さんを失くしていたのです。
父の田舎の家の仏間に飾ってある写真は、まさに面長で、がっちりとした印象で他の古い写真も見たことがあるのですが、昔の女の人にしては背が高いなぁと感じたのを思い出しました。
主人は「たぶん◯◯ちゃんの事守ってる」と言うのです。
父を残して亡くなり、無念だった祖母が長い長い時間を越えて、孫の私を守ってくれていたのか…と思うと、胸が熱くなりました。
結婚してからはあまり見かけなくなったようですが、4年前、長女の産んでから娘のままごと遊びをたまに見に来てくれているようです。
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