沖縄で出会った女性との不思議なドライブ

すると彼女の答えは

女性「うん。あちこちに人が泳いでいるさあ。みんなあの世の人だよ」

どう答えていいのかわからないでいると

女性「今日は島の人としか回れない場所に行こうねぇ」

怖い気持ちもありましたが、
何より好奇心の方が勝ってしまい
私は彼女とのドライブを続けました。

次はちょっとだけ山に入った先の岩場に行くのだそうです。
道中、先ほどの海のことを彼女は話してくれました。

女性「今の時期はあの世の人が海に引っ張ろうとするから

地元の人は海に入らないよ」

季節は夏。
彼女が言うには海に入ってはいけない３日間と言うのがあるのだそうです。

それを知らずに県外の人が海に入り
毎年行方不明になるみたいです。

実際どうして溺れたのかは分からないまま。

ゾッとした気持ちではありましたが
それが夏の暑さにはちょうどよく感じました。

そうこうしていると目的の岩場に到着。

岩場には大きな切れ目がありました。

自然にできたものとはいえ、
大胆な切り口だなと圧倒されていると、
彼女は不思議なガイドを続けました。

女性「ここは神様の口のような場所なんだよ」

この切り口は神様の口なのだそうです。

そこから、ある時期になると
神様のお告げが聞こえてくるらしいのです。

島の人ならみんな聞けると言うわけではなく
神様の声が聞こえる血筋の人がいて

その人たちが神様から聞いた内容を
島の人たちみんなに伝え
１年間の計画を立てるのだそうです。