真夜中の足音
投稿者:りりす (3)
これは私が小学4年生の時のお話です。私の家は2階建てで玄関を開けるとすぐに階段があり、2階に上がって右側が私の部屋でした。
いつから始まったかは覚えてないのですが、自分の部屋で夜寝ていると階段を上る足音が頻繁に聞こえるようになりました。
最初は両親か一緒に住んでる祖父母だろうと気にしなかったのですが、直接家族に聞いたら夜中に階段は上ってないといわれたので、幽霊なのかなと思って怖くなりました。しかし、だんだん慣れてきて怖いという感情は薄れていきました。
ある日の夜、いつものように寝ていたらトイレに行きたくなり目が覚めました。部屋を出てトイレに行こうとしてふと階段の方に目を向けたら、(階段の横を通らないとトイレに行けないので。。)誰もいないのに階段を上る足音だけが聞こえてきました。怖くて逃げたかったのですが体が動かず、目も階段から離せませんでした。
足音はだんだん私のほうに近づいてきてもうだめだ!と思いましたが、そのまま私を通り過ぎて足音は消えていきました。体も動くようになって、ダッシュでトイレに行って自分の部屋に戻りました。
その後私が20代になってから母に聞いた話ですが、母を占ってくれた占い師さんに「あなたの家の階段には霊道が通ってます。」と言われたそうです。
ずっと不思議に思っていたので納得しました。だから足音が頻繁に聞こえていたんだなと。
今も住んでいますが、私が大人になったからなのか分かりませんが、足音はたまにしか聞こえなくなりました。
あの当時は凄く怖かったですが今となってはいい思い出です。
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