カーブミラーに映る老人は
投稿者:りりす (3)
昔、実際にあった不思議体験を投稿します。
当時、就職活動中でとても忙しい中、おじいちゃん子だった私は就活の合間をぬっては、遠く離れたおじいちゃんが入院する病院へ通っていました。
癌も末期だったので、心構えは出来ていました。
私が行くとおじいちゃんはいつも嬉しそうで、雇ったお手伝いさんにはやらせない、水分補給などを私に頼みます。
出来たら最後のおじいちゃんを看取りたいな、と出来る限り通ってはいたものの、なかなか行くのが難しい日もありました。
その日はバイトで、終わるのが午前0:00、なんとなくいつも不気味な帰り道をビクビクしながら自転車で帰宅します。
いつも通過する交差点で角に立っているカーブミラーを確認したその時です。ミラーに白く光る老人がうつっているじゃありませんか!!!
あまりの怖さに声も出ず、でもカーブミラーなので、その鏡の映す先に本当に普通の人が立っているだけなのかもしれない!と思い、思い切ってカーブミラーの映す方を振り返ると、、、誰もいない!私は怖くなって当時の彼氏に電話してなんとか怖さを紛らわしながら自転車ダッシュで帰宅したのです。
すると、深夜不在にすることの無い両親が家にいない!怖くて泣きそうになり、家中探し回ると私の携帯が鳴りました。母からです。
「危篤といわれ、何も言わず出ちゃっててごめんね、おじいちゃん、今亡くなった」と。
そうです、あの白い老人が現れたその時間におじいちゃんは息を引き取り、きっと私に最期会いに来てくれだんです、、、と思ったら怖さが一気になくなりました。
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