皆さんも気をつけてください

人のようなもの　
と表現しているのは理由があります。

それの頭は異常に大きく、全員体に対して首が90度にぐにゃりと曲がるほど真上を向いていました。

は…？　
と、呆気に取られている間にも、その人？のようなものは次々家の前を通り過ぎていきます。

暗闇を少しの街灯が照らす中、明らかに肥大した頭を真上にひしゃげながら歩く集団は異様な光景でした。

異形のものを前に、　怖い　という思いもあったはずなのですが、なぜか無性に近くで写真におさめたくなりました。

急いでスマホのカメラを起動し、窓を開けようと手をかけたあたりだったと思います。

プツ　　と、スマホの電源が落ち、真っ暗な画面が写りました。

充電切れのようでした。

その時から、窓の外にいるものは、
見てはいけないものだ　
と直感で分かりました。
その時の急に全身鳥肌が立つような、心臓に電撃を打ち込んだような衝撃は今でもリアルに覚えています。

絶対に音を出してはいけないような、それをじっくり見てはいけないようなそんな気がしてなりませんでした。

窓の外の強烈な気配を感じながら、カーテンを閉め、感覚的には30分ほど黙って耐えていたと思います。外の異音は聞こえなくなっていました。

恐る恐るカーテンを少し開けて覗くと、そこにはもう何もいませんでした。
いつも通りの部屋、窓の外の景色、いつもの日常の中に、ついさっきまで異質のものが紛れ込んでいたというのがものすごく怖かったです。

安心したのかどっと疲れがきました。
カーテンを閉め、スマホを充電し、すぐに眠りにつきました。

次の朝、家の前にはなぜか生米が落ちていました。
生米は私の家の先まで列のように続いており、一番奥はバラバラに散りばめられていました。

気味が悪かったので早足で仕事へと向かい、その日仕事を終え帰ってくると掃除されていたのか米は無くなっていました。

何があって突然そんな出来事を体験したのかはわかりませんが、あの日夜に見慣れないサイトに入り、不可解な文章を口に出して読んでしまった事がきっかけの一つである気もします。

もしかしたら、ただの勝手な想像ですが、叔父の話してたAさんも何かしらの「怖い話」を調べ、似たようなことをしてしまったのかもと今では考えます。考えすぎかもしれませんが。

異世界やあの世というような知らない世界は思ったより身近にあって、条件によっては誰でも干渉してしまう事があるのかもしれないと思った出来事でした。
この出来事以降あの文字化けしたサイトは見つけることができなくなりました。似たようなサイトを見たことがある人がいらっしゃいましたら教えて欲しいです。

皆様も怖い話や怖いものに触れる時は、条件を満たさないように、いつもと違うことはしないように気をつけた方がいいかもしれません。