助けて~助けて~
投稿者:疳の虫 (3)
この話は昔母から聞いた話です。
その当時母は兄を妊娠していたため、田舎道の続く大きな川の近くある実家に帰っていた時の話です。
田舎なので民家も少なく、夜は真っ暗な道が続くような場所でしたが、家から50mほど行ったところに県道と大きな川が流れていました。
いつものようにご飯を食べ、お風呂に入り、夜10時頃に布団に入り寝ていました。寝が深くなった頃、急に金縛りにあったそうです。金縛りに関しては時々起こっていたこともあり、そこまで気にしていなかったみたいですが、今回の金縛りはいつもと違い「助けて~助けて~」という声が聞こえたそうです。
金縛りにあっていましたが意識ははっきりとしており、時計を見ると夜中の1時頃で、誰かが喋っているような様子ではなく、頭の中に伝わってくるような感覚だったそうです。
少ししたら金縛りが解けましたが、なぜか「助けて~助けて~」という声だけは止まず、頭の中で響いていました。すると、その声が聞こえる方角が分かり進んでいくと、50m先にある川に到着しました。
夜の川は当然真っ暗でとても不気味な雰囲気でしたが、あるものが目に飛び込んできました。
そでは一台の車。
県道を走っていた車が事故に合い川に転落していました。
すぐに警察と救急車を呼び、助けたことでその方は無事だったそうです。
今回兄を身ごもっていたこともあり、命を通して伝えてきたのかもしれません。
とても不思議な体験でしたが、救えたことに安堵したそうです。
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