集合的無意識?同じ夢の話
投稿者:鯑 (3)
短編
2022/01/26
11:25
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僕が実家で暮らしていたときのこと。昔から父、母、妹、僕の4人で14階建てのマンションの10階に住んでいたのだが、たまにこのマンションに関する奇妙な夢を見る。その夢の内容はこうだ。
僕は自宅に帰ろうと1階からエレベーターに乗って10階に向かおうとするのだが、なぜか10階で停止せず、14階が最上階のはずなのに100階、200階と際限なく上昇していく。怖くなり慌てふためいていると、エレベーターは下へ向かっていく。「よかった、10階に戻れる」と安心したのも束の間、10階には停止せずに1階へと向かっていく…と思いきや、今度は地下1階、地下2階と地下へ向かっていく。このマンションに地下はないはずなのに。
エレベーターは地下2階で停止して扉が開く。するとそこにはホテルのような広くて綺麗なロビーがあった。
…と、毎回ここで夢は終わる。
その話を妹に喋ろうと思い、「自宅に帰ろうとエレベーターに乗って10階に行こうとするんだけど…」と言うと、妹は「100階とか200階まで行くんでしょ」と、その夢の内容を正確に言い当ててきたのだ。なんと妹は僕とまったく同じ夢をたまに見るようで、その後地下2階まで下がっていって扉が開くとホテルのようなロビーが現れることまで正確に言い当てた。
ネットで調べてみると、親しい間柄の人同士では、このように同じ夢を見ることがあり得るのだとか。集合的無意識というものだろうか。何とも不気味である。
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