「夢で私に殺されたよね？」

高校時代に見た夢の話です。

夢の中で私は学校に行っていました。

いつも遊ぶメンバーと授業終わりにワイワイおしゃべりをしたりゲームをしたりして、「そろそろ帰ろうか〜」と帰る時間に。

友人達に別れを告げて歩いていると、先程まで一緒に遊んでいた友人Aがすっと現れました。

「どうした？」そう話しかけた私は、突然仲の良い友人Aにどこからか出してきたナイフで刺されました。

しかしあまりにも現実離れしていたため、「あぁ〜これ夢だな」と夢の中で夢を見ていることを認識した私は、自然とスッと目が覚めました。

心臓がバクバクしながらも夢で良かった事にホッとして、「すごい夢見たな〜Aに聞かせよう(笑)」と思いながら準備をしていつも通り学校に行きました。

いつものメンバーとおしゃべりをして、さあ帰ろうかと思った時、

「そうだ、昨日夢で私に殺されたよね？」と真顔で話しかけてきた友人A、

「え？夢の話言ってないよね…？」と驚いた瞬間、昨日と同じように刺される私。

「また明日ね。」とナイフを持ちながら笑顔の友人A。

そこで目が覚めました。これは本当に現実？と起きた時何度も頬をつねりました。

私は夢の中で夢を見ていました。

さすがに怖いな…と思いつつも、学校についた後は友人Aを含めた友人達といつも通り話したり楽しく過ごしました。

帰る時間になって「また明日ね」友人Aは夢で私を刺した後と全く同じ顔で同じセリフを告げて帰って行きました。

今でも友人とたまに会いますが、素敵な笑顔の裏に少しの恐怖を感じてしまいます。