「幽霊って時代に合ってないよな。」
目の前の彼はそう話し始めた。
「最近はスマホ歩きする奴が多くて、夜道で待ち伏せていても気づかれないし、廃墟で待っていてもスマホ片手にワイワイするバカばっかりだ。」
幽霊はこの世に怨念を持って生まれる者たちなので、ほとんどが呪いを広めることを目的としている。彼の意見に私は確かになと賛同した。
「そこで俺はスマホを呪うことにしたのよ。」
どういうことだ、私は尋ねる。
「呪われた文章を怪談という形で大衆でばら撒く。
それを読んだ奴は俺と関係を持ってしまうんだ。
その縁を使って追跡し、呪い殺す。
心霊スポットへ来た奴を呪い殺すのとやり方は一緒だ。勝手に怪談を拡散してくれる奴もいるから助かるぜ笑。」
私はすでに広がっている被害の大きさと取り返しがつかないこの問題に思わず考えることをやめそうになる。
目の前の彼は予想以上の成果に笑いが止まらず、嬉しそうにしながら、私とは違う方向を見て話し始めた。
「次の餌が来たな。」
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