高校の頃に体験した話です。
当時仲良かった友達と、一緒に帰宅途中で。
その友達、帰る方向が同じだったのでよく一緒に帰ってたんです。
彼女、霊感があるって言ってて、時々怖いこと言う子でした。
それがちょっと嫌でしたが、彼女も悪気があるわけじゃないと思っていました。
その日も授業が早く終わったので、その子と一緒にうちに向かって歩いてました。
そしたら、私たちの前にスーツを着た男の人がたっていたんです。
髪の毛はぼさぼさで、スーツもシワだらけ。
少し俯いて少しゆらゆらと体を揺すってたの。
ちょうど、通せんぼするような感じ
体が大きいんで、歩道ですれ違えないかもと思って
「何あれ」
って指さそうとしたらものすごい勢いで私の手を掴んでスタスタと歩き出したの。
「指指さないで。あれ違うから!」
でも、立ってる人は、私が私たちの前に立ってて通れない。
友達は「いちいち構ってられない」って私の手を引いて強引に脇を抜けた。
あれなんだったんだろう?
それ以来、私もいろいろ見えるようになった。
すぐ慣れて、色々関わらないように通せんぼしてても、無視してスルーしている。
思ったよりも世の中には、その手のものが溢れている。
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