しんかりえんまさま
投稿者:悲報ニュース (1)
これは俺の地元で流行った遊びの話だ
昔やらされそうになった遊びで、軽くトラウマになっていたんだが、そん時に気になって近所の物知りな婆さんやらに聞いて調べた物だ
最近思い出す不思議な出来事があったのでここに書いておく
タイトルの通り遊びの名前は「しんかりえんまさま」
内容は3人以上の奇数人で集まり、胸の前に鋭い物(石でも何でも良い)を持って呪文を唱える。
呪文は「しんかりえんまさま〜しんかりえんまさま〜このこのこえ、このこのねがいがきこえておりますか〜こ、くもつとにえここにあります、どうかねがいをかなえてください、しんかりえんまさま〜しんかりえんまさま〜…………」と最後は自分の知る限りの一人称で誰だと尋ね続ける
(例え:私は誰だ俺は誰だ、といった感じ)
そうすると構えていた鋭い物から赤と白の液体出てくる
この後性別で別れる
この時液体は男女を5m以上離してくる
そして男は赤い液体を見つめ続ける
女は白い液体を跨ぎ
また皆んなで同じ呪文を唱える
すると集まった人達の魂が過ごした経歴(前世の記憶みたいなもの)を教えてくれる
こんな感じの前世限定のコックリさんみたいな遊びだったんだが、この話にはまだ続きがあるんだ
ここまで読んでひらがなばかりだと思わなかったか?
実は「しんかりえんまさま」は漢字で「心借猿馬様」
漢字で書くと「しんかりえんまさま」は「心借猿馬」
呪文は「心借猿馬様〜心借猿馬様〜このこの子声この子の願いが聞こえておりますか〜子、供物、贄、此処にありますどうか願いを叶えて下さい、心借猿馬様〜心借猿馬様〜………」となる
心借猿馬様とは地元の昔いた魔物の名前らしく猿の上半身に馬の足が6本生えた姿で子供の魂が大好物なんだそう
何故そんな魔物に前世を教えられるのか?と思う人も居ると思いう
実は心借猿馬様は食べた魂の記憶を見ているのだとか
しかも心借猿馬猿様は1人ではないんだ
心借猿馬様に魂を食べられた体は新たな擬似的な魂を入れられる
新たな魂は元の記憶は戻され何事もなく日常生活を送りだす
擬似的な魂は結局紛い物で感情の制御が効かないようでやたらめったら暴れ回ってしまうなどの奇行を始めたりするらしい
心借猿馬様は擬似的な魂の周りで発生した負の感情を別の場所にある自身の祠に集め種として寿命が尽きた女性の死体に子宮に植え付け新たな心借猿馬様の赤子が産まれる
奴等はその面倒な繁殖方法を知られてしまい根絶された筈なのだそうですがまだ居るんだ
何故だか何もわかんないんだ
何かわかった事があれば知らせてくれると助かる
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