深夜、廊下に倒れていたモノ
投稿者:ヨシダタダヒロ (6)
あるはずの無い物がある、という事は人間の根源的な恐怖の源なのだと思う。
幼少の時、深夜に怖い夢を見て怖くなると私はよく両親の寝室に行って両親の布団の中に潜り込んだ物である。
6歳のある秋の日、その日も怖い夢を見た私は1人で眠れなくなり、深夜2時頃自分の部屋を出て両親の布団へ入るべく隣の両親の部屋へ行こうと家の廊下を歩いていた。
両親の寝室まで5mほどの距離しかないが真っ暗な廊下を恐怖心に侵された幼児が歩くのはそれはそれは勇気のある事でした。
一歩一歩いるはずがないお化けに気づかれないようにと忍び足で廊下をギシギシ鳴らしながら歩く私。
薄暗がりの中、廊下にあるはずの無い物が。
人がうつ伏せに倒れている。
ただでさえ、悪夢にうなされて恐怖心Max状態の6歳の子が、いつも通る自宅の廊下で、深夜に人がうつ伏せで倒れているところを目撃したのだ。
私はうぎゃぁぁぁぁぁ!!!と大声で泣き叫びました。
私の声で何事かとすぐそばの寝室で寝ていた母親が飛び起きて廊下の電気をつけると、やはりそこには男性がうつ伏せで倒れています。
うぅ…うぅ…とゾンビのように唸る男性の姿に私は大号泣。
しかもよく見るとスーツを着た私の父親なのであります。
泣き叫ぶ私を慰めながら泥酔した父を鬼の形相で叱る母。
根源的な恐怖に打ちのめされた6歳の私。
幼児には刺激が強すぎた経験ではありましたが、高校生になったある日も、それ以上の根源的恐怖に襲われる事になるのですがそれはまた別のお話。
俺の事か?
笑ったww
怖くないけどこういう話も時には読みたい
かわいい
巧い!
もっと
御願いする❗